動脈が閉塞したり、血液の流れが悪くなると、冷たさを自覚します。動脈閉塞の最初の症状は冷えです。そこで、多くの冷えを自覚する患者さんがご自身の判断でわたしの外来を受診されます。また、開業の先生から紹介されたり、また院内の他科でいろいろな検査をされて病名がわからず最後の砦としてわたしの外来を受診されます。
従来は血管外科的な病気、たとえば動脈閉塞やレイノー病(機能的血管閉塞)がないと、血管外科的病気ではないので、冷えを訴える患者さんとのご縁はそれ以上ありませんでした。
多くの方が、他の医者にかかっても、いろいろな病院に行っても、問題ないと言われているが、冷えを感じて困っていると訴えました。そこで、いろいろな西洋医学的なクスリを試し、約半数の方に改善がみられました。また、漢方薬を処方すると約8割の患者さんで自覚的な冷えの訴えが解消または、軽減されました。その上、日常生活や食生活の指導を行うと冷えの頻度は軽くなります。
以上の経験から、そして自覚的冷えで困っている方のために、冷え症外来を開設しました。外科外来での診察ですが、手術を行うわけではありません。生活の改善と、西洋薬または漢方薬の処方です。すべての方がよくなるわけではありません。しかし、多くの方の冷えの程度は改善します。
自覚的冷えで困っている方は、一度受診してください。
日時:毎週水曜日午前9時から11時半まで
場所:帝京大学医学部附属病院(東京都板橋区)外科外来
予約診療です。外科外来直通電話にて、診察日をご予約下さい。
03−3964−8657
電話受付時間 午後3時から午後4時まで |